東証REIT指数は、2018年9月6日1750.90ポイントから2019年9月6日の2119.64ポイントまで、1年間で21.1%の上昇となりました。同期間のTPIXは9.2%の下落であり、対照的な動きです。
長く続く低金利の影響はあまりにも大きく、運用先に苦しむ資金はJリートになだれ込みました。確かに為替リスクを取らずに4-5%の利回りが得られる運用先は見当たらず、投資家はある程度の価格変動リスクを許容したわけです。
投資口価格上場により、Jリートの平均利回りは3.5%程度になりました。9月6日は、三菱ケミカル(4188)、三菱ガス化学(4182)、伊藤忠商事(8001)、三菱商事(8058)など高配当利回り株が上昇しました。Jリートがここまで上昇するなら、多少の減配と株価変動を覚悟しても、高配当利回り株を買おうという動きがでてくるのは当然かもしれません。たばこを扱うJT(2914)、かんぽ問題を抱える日本郵政(6178)といったところまで流れが来るかはわかりませんが、高配当株は今後の物色のひとつの柱となりそうな気配です。