ステムリム(4599)は、2020年1月14日8時30分に栄養障害型表皮水疱症を対象とした医師主導のフェーズ2の良好な結果を発表しました。14日の終値は959円(前日比+5.0%)。
対象患者が少なく製品化されても大きな売り上げは見込めない新薬ですが、再生誘導医薬品という新規性の高いメカニズムの効果が確認されたという点では大きな意義があります。
この薬剤は塩野義製薬(4507)に技術導出されており、同社での開発番号はS-005151です。S-005151は脳梗塞や心筋症を対象としても開発が進められており、脳梗塞ではフェーズ2で既に患者への投与が始まっています。今回、表皮水疱症のフェーズ2結果が良好であったことから、塩野義製薬は脳梗塞や心筋症を対象とした開発に、より力を入れてくる可能性があります。
2019年の上場以来株価は低迷していますが、とにかく最初の一歩で失敗せず前進できたことは良かったと思います。