アマダホールディングス(6113)の20/3期予想配当金は48円です。9月3日の株価1,091円に対し利回りは4.4%となります。当社は配当性向50%をひとつの目処としています。従って業績未達なら、減配の可能性があります。
しかし2014年に突如、2年間は稼いだお金の全額を配当や自社株買いで株主に還元すると宣言した「アマダショック」は市場関係者に強烈な記憶として残っています。今では同様な企業もありますが、当時としては衝撃的な出来事でした。
この資本市場重視の流れを作った当社が、あの宣言後はじめて減配するかどうかは非常に注目されます。中国依存度が低く、新製品の拡販が進んでいるので、業績予想の達成は可能かもしれません。しかし、やはり金属加工機で圧倒的なシェアを持つ当社が、世界景気減速の影響を受けるのは避けがたいと思います。
業績未達となった時に、配当性向が上がっても配当額を維持するかどうか。「アマダショック」が鮮烈だっただけに、経営者は悩ましい判断を迫られそうです。