三菱地所物流リート(3481)の投資口価格が、9月20日に7%上昇しました。リートとしては、異例といってもよいほどの値動きです。これは分配金予想の増額によるものです。
当リートは9月19日にPOとそれによる資産取得により、予想分配金が20/2期5,839円(従来予想5,492円)、20/8期5,933円(あらたに公表)になると発表しました。9月20日の投資口価格338,500円に対し、利回りは3.48%となります。なお巡航の分配金は5,933円です。
もともと当リートの予想分配金は19/8期、20/2期とも5,492円でした。従って予想分配金が7%上昇したので、投資口価格も7%上昇したということになります。利回りは3.48%で、PO発表前後で変わりません。
ただし、三菱地所(8802)のサポートによる規模の拡大と分配金の増加が示されたことで、信頼感が高まったと思われます。同じく三菱地所をスポンサーとするジャパンリアルエステイト(8952)の分配金利回りは2.74%です。ちなみに三井不動産(8801)をスポンサーとする三井不動産ロジスティックパーク(3471)の利回りは2.90%、日本ビルファンド(8951)の利回りは2.65%です。
三井不動産系の物流リートとオフィスリートの利回りの差は0.25%(2.90%-2.65%)、三菱地所系の物流リートとオフィスリートとの利回り差は0.74%(3.48%-2.74%)、この差が縮小するかどうかが気になるところです。