マリモ地方創生リート(3470)の投資主総会に参加しました。リートの投資主総会は、総会後に運用状況報告会が開催されること一般的で、その話を聞くために可能な限り参加しています。
スポンサーのマリモ(非上場)は、広島を地盤に44都道府県に395棟25,610戸のマンション供給実績を持つデベロッパーです。
当リートの資産規模は26物件252億円です。内訳はレジデンス45%、商業施設44%、オフィス8%、ホテル3%です。地域別では九州･沖縄40%、中国･四国15%、北海道･東北14%、東京圏14%、東海14%、近畿2%、甲信越･北陸など1%です。
予想分配金は19/12期、20/6期とも3,400円で、9月27日の投資口価格125,000円に対して利回りは5.44%となります。
分配金の水準は安定していますが、増配トレンドとはいえません。地方の商業施設ではテナント退去もあり、それなりに苦労しているようです。
しかし地方主体の資産構成が、逆に魅力となっている面もあります。それは、多くのリートが東京圏に大半の資産を保有する中で、投資家にとってマリモ地方創生リートをヘッジとして保有するという意義が出てくるためです。これほど東京圏以外の資産構成の高いリートは他には見当たらず、局地的な震災等を念頭に置けば、分散投資の意義からは有力な投資対象となると思われます。
時価総額が165億円と極端に小さいですが、5.44%という利回りもあり、少し変わったポジションにあるリートといえそうです。
